『 華麗なるギャツビー 』監督:バズ・ラーマン
公開:2013年
製作国:アメリカ/オーストラリア公式サイトはこちら[わたくし的評価]★★☆☆☆[あらすじ]1920年代。ジャズと禁酒法の時代。
アメリカン・ドリームを追い求め、故郷の中西部からニューヨークへとやって来た作家志望のニック・キャラウェイ(トビー・マグワイア)は、宮殿のような豪邸で毎夜豪華絢爛なパーティーを開く謎めいた大富豪ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)の隣に居を構える。そんなある日、ニックはギャツビーから彼の華麗な生い立ちを打ち明けられる。だがそんな出来すぎた話に、ニックは「ギャツビーは何かを隠している」と直感する。やがて、少しずつギャツビーの華麗な仮面をはがしていくのだった……。(Movie Walkerより一部抜粋)
[全体感想]同じアホなら踊らにゃ損々!豪華絢爛、というよりイミテーションジュエリーをちりばめたような
作り物の映像世界と人間模様。
この世界を存分に楽しめる人ならば最高のエンターテインメント映画に違いありません。
でも拒否反応を起こしたらエンディングまで場外で傍観している気分になります…
ヒロインを差し置いてのエリザベス・デビッキの美しさは一見の価値あり。
[みどころ]
〈作りものの世界〉多くのシーンがCG処理された背景や風景が私には妙に不自然に見えてしまい、
なかなか映画の世界に入り込むことができず…
ちょいちょいディズニーの「ファンタジア」を見てるような気分。
セレブリティ達もまさに「作り物」。
ギャツビーが「偽りの人物」であること、
そして富と欲にまみれたセレブ達への皮肉を込めた隠喩ということであれば
まあ納得なのかなあ
〈ヒップホップ調のダンスミュージックがNO!〉致命的に拒否反応が出てしまったのが、
映画のキモとも言えるギャツビー邸での大豪遊シーン。
音楽がね、まあ一応クラシック曲と融合させてるとはいえ、ダンスミュージックなのね。
そこ突っ込んだら元も子もないだろ!と自分でも思うんですが、
「お遊びで1920年代のコスプレした人たちがクラブで踊ってる」ふうにしか見えないの。
あ、わたしこの映画楽しめない…
そう思った時点であたくしは蚊帳の外にほっぽり出されるのでありました。
音楽の雰囲気ややパーティの全体的なふるまいを、
もっとね、当時の空気を残してほしかったの。
ちょっとアレンジやりすぎちゃったの。
実はパーティに来ているセレブリティ達にはは
細かなバックストーリーがあったりするんだけれども
その辺をもう少し感じさせる撮影方法もあったと思うの。
〈後半のつらさ〉お話の後半はギャツビーの隠された秘密・心の闇・そして悲劇的な展開へと向かうんですがそのつらさじゃなくって。
前半のスピード感があるきらびやかな世界に相反して、
後半の中だるみ感。
「ムーランルージュ」もそうだったんですが、
妙に悲しい音楽がずうっと流れていて…
各キャラクターへの感情移入もしづらい。
ギャツビーに対する気持ちの入れ方次第で、
エンディングのあのシーンもグッと効いてくるんだと思うんですが。
〈美しいって…いいわよね〉あーだこーだ言いましたが
衣装や美術は綺麗で見応えもなかなかでございます。
そしてなんといっても、
新星エリザベス・デビッキの麗しさ!!彼女がいなけりゃこの映画は締まりのないたるんだお尻のように
退屈な映画だったと思います。
美しすぎて画面に出る度釘付け。
ちょっぴり田舎臭さが残るデイジーとは対照的な
長身で洗練された優雅なボディ、身のこなし。
そしてお口がすごい美しいんです。
(お口が美しいってなかなかございませんことよ!)
ギャツビー界隈のやり取りを少し斜め上から俯瞰するような。
でも決して下品でなく、気品あふれた優雅さを持ち、
尚かつ何か企んでそうなくりくりのお目めがとてつもなくキュート!
傍観者がトビーだけでは心もとありませんもの。
この女優さんはこれからどんどん活躍していくんでしょうね。
この映画で一番見せたかったのはジュエリーだったみたいです。
友達が「女性誌みたいな映画」と言ってたんですが、
まさにそんな感じですね。
余談ですがキンキーブーツにも出演していたジョエル・エドガートン(トム役)が
ちょっと気になるこのごろです…
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